いつもの仕事にいつもの休日、グルグルと同じところを回りに回って、それは単純なはずなのに、頭の中はいつもグチャグチャ。
もしもこの状況を改善したいのならば、なんでもいいから、いつもと違うことをすると良いらしいのです。
けれども、一体何をすれば良いのやら。。。
先週は会社でおみやげのお菓子を頂きました。
それは濃いグリーンのビニールに包装された硬いウェハースにクリームの挟まれたお菓子で、東京都の外れにある御岳山のものでした。
そういえば御岳山というのは、他人の話からは良く聞くものの、私自身は行ったことがありませんでした。
それだけのきっかけですが、御岳山へ行くことに決定です。
グーグルで地元から御岳山までの経路を問い合わせると、最寄りの駅から出ているバスが28分後に出発すると、画面に数字がカウントダウンされて表示されました。便利になったものです。バックにカメラを放り込んで家を出ました。
バスは予定通りに出発。
時刻は15時を過ぎているのに、それでも夏の日差しはスモークガラス越しでも暑いくらいです。
扇ぎたーい。
いつも持ち歩いている扇子がないことに気付いて、我慢しなければならないことを悟りました。
バスの停留場は駅前などのメジャーなところから、○○前、といったようなマイナーなところまで様々です。
次の停留場の名前が車内のLED表示器に表示されるが、「岩 ■」となって、肝心な2文字目が読めなくなっていました。故障かな?
バスは徐々に山道へ。景色が長閑になって、車窓に緑が増えてきました。
また「■」だ。
どうやら対応していない文字があるっぽいです。そんなこともあるんですね。
LEDにはすっかり飽きてバスの車窓に眼を戻します。
そしたらビッグウェーブと来たもんだ。乗るしか無い、このビッグウェーブに。
「信頼を売る店 青梅日光堂」
イラストはニコンFがモチーフのような気がします。
看板に注目すると、目の前にはどんどん気になる看板が飛び込んで来るんですね。
人はフォーカスを当てたことについて情報が集まりやすく出来ているんです。
カメラのことを考えていたら、カメラの情報を得やすくなりますし、エロいことを考えていたらエロい情報を得やすくなります。
そしてそれが人生になるのです。
予想外の歯。
口元を上にすれば、誰でも笑っているように見えますね。どんなときも白い歯を見せよと言われているような気がします。最近、笑っていないな。
そんな風に車窓を眺めていると、次は東青梅駅だとアナウンスが流れ、踏切前で停車しました。目の前をステンレスの車両が通過していきます。
確かここで青梅線に乗り換えるはずだった気がして、ふわふわとした気持ちでバスを降りました。
ここで降りたのは私と、男性が一人。最寄りの駅はすぐそこで、私と男性の二人は駅の方向に歩いて向かいました。
前の人に付いて行って違う場所に行ってしまうことは良くあることで、道の分からないところで前の車について行ったら民家だったとか、火災で目の前の人について行ったらそこは袋小路で煙にまかれてしまった、ということだって、実際にあるんですよ。
私はスーパーマーケットの裏手を往復しました。
東青梅から青梅へ、この中央線快速の電車で行きます。
東京から青梅へ行くときは、立川で青梅線に乗り換えるか、直通電車に乗っていくと、ここ、青梅にたどり着くのです。
御岳山はここから更に先の場所にあります。そして景色もガラッと変わります。
首都圏の会社員なら通勤で見慣れているだろうこの電車が、短い4両で、単線の区間を走ります。トンネルもあるよ!
御岳山駅に到着です。
駅前は数件の店があるだけで、そのうち一軒はラーメン屋。
そのラーメン屋の先に、御岳山へ向かうバス乗り場があります。ここからは西東京バスに乗って約10分、猛烈な坂道を登ってケーブルカー下駅に到着します。
バスで御岳山に登れるわけではないのですね。
登るためのケーブルカーがあって、本番はまだまだ先というわけです。
眼の前に現れる巨大な建造物。ここがケーブルカー乗り場。
ケーブルカー乗り場はほんわかお土産売り場でした。
京王がやってるんですね。高尾山といい、東京の山は京王に支配されているといえるでしょう。
出たー!カッコイイ車両!ヤンマーの坂でもスイスイなキャリアーだ。
こんな車両が活躍するくらいの険しい山々なのです。
この坂!そしてヤンマーのキャリアー。
観光で御岳山に登るルートは2つ、登山道を徒歩で登るか、上空からパラシュート降下するか、この御岳登山鉄道のケーブルカーに乗るかです。
PASMO、SUICAも使えるので券売機で小銭を出す必要はなく、乗るのは普通の電車と同じで便利です。
みんなでケーブルカーに乗りまくって、SUICAの顧客情報に異常値を出そう!
ケーブルカーはこの坂を登っていきます。なんだかだんだんと傾斜がキツくなっている気がします。
ケーブルカーの乗車時間は6分。結構揺れます。
進行方向に対して最後部がペット同伴エリアになっています。
登る時間帯が遅すぎてペットどころか人もまばらだわ。快適にも程がある。
ケーブルカーの見どころといえば車両の行き違いですよねー仕組み的に。
青いのは青空号、私の乗っているのは日出号。車両傾斜22度で毎秒3.2mの速さで進みます。
路線の平均勾配22.26度、これは関東一の急勾配です。
たかが6分、されど6分。
標高407mから831mへ。気圧が下がって耳も変になります。
だいぶ見晴らしが良くなって来ましたよ。
つづく。。。
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