「よーじや」と言う、油取り紙の老舗の運営するカフェがあります。
通り掛かりに「あぶらとり紙を売ってる(とこの)カフェでね、」と言われたので、
思わず「紙が出てくるの!?」と言ったら、違うと、紙が出てくるワケないでしょと。
それって、紙を食べると思ってのツッコミだから、その時私は紙を食べるカフェなんて発想はなくて、カフェで紙を出されたらどんなだろうと思いました。
あぶらとり紙がお皿の上に載っていて、わぁ、綺麗だね、オシャレだねって、ぱぁっと笑顔になって会話が弾むんだけれど、待てども待てども食事が出てこない。
これって、もしかして、紙食べるものなの?あぶらとり紙みたいに薄いから、きっとオブラートか何かなのかなって、いくら悩んでもお店の人はやって来ない。
だからたぶん、これは食べるんだよ、この紙は食べるんだよってなって、お箸で摘んで食べるんだよ。
なんだろう、食べたことない、こういうの初めて。なんだかオシャレだねって。
そうしたら、豆菓子の入った小さな籠を抱えて、和服を来たお店の人がやってきて、
「紙、食べたんどすか?」
って。
「えっ!?」
「東京の人は紙を食べはるんですか?」
って。
っていう、誰にも悪意のない、くすぐったいドM用カフェについて語りました。
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